「考察本」って知っていますか?
漫画やアニメを真面目に解説している本です!
これが結構面白いです。
それが、知っている漫画やアニメだと尚更!
今回は、あの国民的漫画・アニメを真面目に分析?した本を紹介します。
それは
・・・
「名探偵コナン」
コナンは国民的と称して過言ではないはず・・・
そもそもコナンを知らないと本を紹介しても意味ないので、軽く解説します。
かる〜く
1994年 週刊サンデーで連載開始
1996年 アニメ化
1997年 「時計じかけの摩天楼」映画公開
以後、日本を代表する漫画・アニメとなっています。
ストーリー
黒の組織(悪役)に、薬(APTX 4869)で幼児化された「工藤新一」が「コナン」となります。
そして、幼名馴染みである「毛利蘭」の父「小五郎」の経営する探偵事務所に転がりこみ、遭遇する事件を解決していく。
というのが大筋の流れです!
特に、最近は劇場版映画の人気がすごいですよね?
興行収入が100億円いくんじゃないかといわれています!
※2018年「ゼロの執行人」・2019年「紺青の拳」は90億円を超えています。
真面目だからこそ!
まず、普通の「考察本」について解説します。
アニメ化された漫画は、大抵週刊または月刊で連載されています。
特に、週刊連載は過酷で、どうしてもストーリーに矛盾が出てきたりしてしまいます。
なので、細かい設定が置き去りになりがちです。
私の大好きな「BLEACH」も少し、アレって感じる部分はあります(笑)
でもそういうところも含めて、楽しまないといけません。
しかし、考察本はそれを許しません。
※大袈裟にです。
細かい作者の設定ミスも指摘している考察本もあります。
理解を!
そのミスを考察する姿勢を楽しめないと、考察本は楽しく読めません。
気にすると、漫画・アニメ自体を嫌いになってしまうかもしれません。
だから、気楽に読みましょう!
いよいよ!
ようやく主題の本についてです!
その本の名は
・・・
「名探偵コナンと平成」 さやわか著
面白い
読んだ率直な感想は、なんともいえない「読み応え」がありました!
従来の考察本のように「尖った本」かと勝手に想像していましたが、読みやすかったです。
構成
序章
「『コナン』という事件」
第一章
「青山剛昌に見る、昭和」
第二章
「阿笠博士に見る、平成の社会」
第三章
「大怪獣ゴメラに見る、平成の映画」
第四章
「犯沢さんに見る、平成の憎しみ」
第五章
「毛利蘭に見る、平成の性(ジェンダー)」
第六章
「江戸川コナンに見る、平成の30年間」
終章
「『コナン』はどうやって終わるのか?」
以上、合計7章、220ページ程で構成されています!
各章の題名を見てわかる通り、平成の時代とコナンを照らし合わせて検証しています。
コナンと平成(1989〜2019)は26年間、期間が被っています。
平成の移り変わりとコナンの中での変化を真面目に考察しています。
感想
「面白かった」というより考えさせられました。
そもそも
江戸川コナンは工藤新一が幼児化した姿です。
しかし、新一は自信家でお調子者の高校生でした。
ですが、コナンになってからはその性格が変化しています。
それはなぜか・・・
体が小さくなってしまったからです。
高校生ではできたこと(犯人を追いかける・刑事の前で推理を披露する)はコナンの姿ではできません。
身体的にもですし、あからさまに推理を披露したら、正体がバレてしまうからです。
つまり、性格が変わらざるを得なかったのです。
気づき
著者は名探偵コナンを「新一が成長する物語」と称しています。
その点は、全く考えたことはありませんでした。
言われてみれば、「そうだな」と納得させられました。
これからコナンを読んだり、アニメを見る際の視点が一つ増えました!
コナンはいつ終了するかわかりませんが、早くラストシーンが読みたいです!